3Dプリントのワークショップに参加してきました。
中身全部書くのは流石によくないと思いますので、心に残ったところを残した上、最後に参加したワークショップの宣伝をして閉じたいと思います。
目次
他分野の人ほど利になる話かもしれない
話を聞いて、一見関係ないであろう分野の人が聞くほど面白いアイデアのタネになるのではないかと思いました。
3Dプリントって、今進んでいる分野だとは思うんですが数年前にものすごいブームになり騒がれてから、一旦落ち着いたように感じます。
ハードウェア制作や工芸の分野ではきっと、有用につかわれていて、見えないところで革命が起きているとは思うのですが、それらもきっと落ち着いてきているのではないかと思います。
これからの3Dプリンターは「どんな分野で使うか」という部分で頭をつかう必要があるようです。
参加した講座では、どのような分野で3Dプリントが生かされているかという事例の紹介があり、大変参考になりました。
思わぬ分野での活用が、とてもよい化学反応を産み、世界をよりよくしていくのではないかと思います。
3Dプリンターでできること、できないことが学べた
プリンタは夢の機械ではなく、様々な制限があることが学べました。
出力サービスは少し訓練して学ばないと使えない感じでしたが、扱える材質や特徴についてもだいたい理解できましたので、なにかアイデアを思いついた時にそれが実現可能かどうかについてある程度予想できるようになりました。
3Dプリントの出力サービスでは様々な素材が選べますが、今普及している一般的なタイプのものでは金属の出力はできないようです。
ただし、金型の出力に利用するなどすれば関節的に金属製品の制作には使えるとのことでした。
繊維の出力もできて、ファッションの分野にも活かせるとのことでしたが、これについても専用の3Dプリンタが必要なのだと思います。
なので、個人がこれをやるにはかなりのハードルがあることを知ることができました。(そういう機械を持ってるメーカに企画を持ち込むのはありかも)
出力にかかる時間や、価格についてもある程度概要がつかめました。
結論から言えば、出力に時間がかかるので安くは提供できないということでしたね。
大量生産では既存のメーカーに打ち勝つことはできないでしょう。
話を聞いていると、どうやらDMMの出力サービスは結構優秀で、低価格で精度の高い出力が可能ということでした。
安い3Dプリンタ欲しいな、と思ったんですけどやることによってはDMM出力サービスだけでこと足りる場合もありそうだなと思いました。
どんなことに3Dプリントを生かそうか
低価格大量生産品には向かなそうです。すでに量産のノウハウが確立されていて、工場など持っている場合はモックアップや試作品の作品で大いに役に立ちそうです。
しかし、個人でやる場合はそういったものはまったく既存業者には歯が立ちそうにないな、と思いました。
ではどんなところで勝負していくのかと言えば、ものすごい個人に寄り添ったオーダーメイドであると思いました。
大量生産品では賄えないようなニッチな需要に応えるというものです。
例えば医療分野がいい例でしょう。義足、義手は個人の体に完璧にあったものを提供できますし、歯科の分野でも完璧な噛み合わせの歯を出力できるかもしれません。
スポーツの分野では、選手の要望に完璧に答えた用品を提供することができます。
上記にあげた例の特徴は、「いいものが手に入るのであればちゃんとお金が出せる」ということです。
ほかの人には無用の長物かも知れないが、特定の人にとっては非常に価値がある。そういう分野に活かせるなと思いました。
また、高品質でなければ(層の跡が大きく残る)比較的早く出力できるみたいなんで、美しさより実用性な分野だと有効かも知れません。
オーダーメイドサービスの難しいところ
オーダーメイドサービスの難しいところは、計測や、ユーザーにデータを提供してもらう必要があるということです。
3Dスキャナーの実演もあったのですが、お客さんにこれをやってもらうのはなかなかハードルが高い感じがします。機器価格も2万から6万5千円ぐらいのようです。しかも機器のある場所に計測にでてきてもらうなどがめんどくさいです。
ZOZOスーツでは、計測機を配布してユーザーにデータを計測してもらうことでそこのハードルを乗り越えていました。そういった工夫が必要かも知れません。
そのハードルを乗り越えてでも欲しいものを提供する
いろんな問題はあると思いますが、価格や様々なものを乗り越えてでも欲しいと思ってもらえる価値を提供できる可能性を3Dプリントは持っていると思っています。
可能性としては、自分のペット専用の〇〇とか、絶対に他では手に入れることのできないプレゼントとか、めちゃくちゃ使い心地がいい唯一無二の〇〇とか。
そんなものがいいのかなぁと思います。
色々思案中です。
そんなアイデアに刺激を与えてくれるワークショップを行なっているのがこちら
勝手に宣伝です。
FabCafe
https://fabcafe.com/tokyo/
こちらのお店は3Dプリンターやレーザー加工機などをはじめとした様々な工具の設備とカフェをくっつけた変わったお店です。
今回参加したのは
3D Fab Class
https://fabcafe.com/tokyo/events/3d_fab_class1810
3Dプリンタについての基礎知識や、無料の3D制作サイトについても学べますので、アイデアのネタ元が欲しい人は参加してみるといいと思います!
料金も安いです。